髪質改善プランナーとしての取り組みが、持続可能なサロン運営につながる
luludi by APHRODITE GINZAの店長であり、アフロディーテグループ全社の「髪質改善プランナー」としてケア部門をリードし、スタッフへの教育なども精力的に行う初山さん。ヘアケアの提案に注力することで見えてきたサロン運営のあり方や、髪質改善プランナーの視点で気づいたリンクの特徴について語っていただきました。
持続性のあるサロンづくりの一環
-初山さんがアフロディーテ全社のケア部門をリードする「髪質改善プランナー」になったきっかけを教えてください。
以前は、カラーやパーマの後にプラスで簡単にトリートメントをすることが当たり前でした。しかし、どうしてもそのレベルでは、お客さまの髪がきれいにならないと思っていたんです。デザインも髪の状態を良くしておかないと思うように楽しめないんですよね。僕が、カットやカラー、パーマなどのデザインを提供するように、トリートメントを一つのメニューとして提案していくことの必要性を感じ始めていたころ、ちょうど同じタイミングで、会社もヘアケアの重要性を認識し始めていました。そこで、僕に白羽の矢が立って、全社で取り組むことになったんです。
デザインだけではなく、一人ひとりのお客様のケアも含めて丁寧に向き合う提案をしていくことは、サロン運営のあり方や、美容師の働き方さえも持続性のあるものに変えていく。お客さまにとっても、美容師にとっても、サロンにとっても、サステナブルなんです。
継続美に長けている
-「髪質改善プランナー」として、たくさんのケア剤を知る中で、他のケア製品とリンクが最も異なる点は何でしょうか?
リンクのトリートメントは、20代特有のツルツル・サラサラな仕上がりを実現するというよりも、しっかり髪の毛を修復して丈夫にする、継続することで、ダメージを深刻化させることなくキープできる「継続美」に長けていると思います。ルルディは、30代以上の大人女性のお客様が多いのですが、特に、デザインを楽しむ方ほど、リンクのトリートメントを使ってヘアケアを両立させています。
ホームケア付きのトリートメントメニューが人気
-リンクを導入して変わったことはありますか?
リンクのトリートメントメニューは3種類。酸熱トリートメント、システムトリートメント「ベーシックケア」、そして、ホームケア付きのシステムトリートメント「スペシャルケア」です。導入して約4年が経ちますが、これまではベーシックケアをしていたお客様も、スペシャルケアに移行してきています。お客様にもご自宅でのケアを継続することの大切さを理解して頂けていると実感できて嬉しいですね。
linkリモートケア
(お持ち帰り用 集中トリートメント)
10g(4パック入り)
サロンでトリートメントを施術したお客さまにお持ち帰りいただく集中トリートメント。CMC成分を補い、うるおいのあるもちもちとした質感をキープします。
linkアシッドPPTリモートケア
(お持ち帰り用 集中トリートメント)
10g(4パック入り)
サロンでトリートメントを施術したお客さまにお持ち帰りいただく集中トリートメント。PPT成分を補い、弾力のある質感をキープします。
カウンセリングシートを活用
-リンクを導入した際に、最初のお客さまにはどんな風にアプローチしましたか?
リンクが提供している「カウンセリングシート」を活用しました。実際に、お客さまがどんな仕上がりを求めているのかを一緒に確認すること、その仕上がりに合わせた施術を行うことを理解してもらうための一つのツールとして、分かりやすく活用できたと思います。まだ慣れていないスタッフにとっても、話す内容が明確になり、ハードルが少ない形でスタートできたと思います。
ケラチンの“3+”が、液体タイプだから使いやすい
-初山さんの裏技や、人気のメニューレシピを教えてください。
縮毛矯正の時に、ケラチンの3、3+を先に付けてから薬剤を塗布します。ケラチンは、毛髪の主成分なので髪を補強する役割もありますし、3+は液体で使いやすいですね。また、トリートメントメニューのレシピでは、これからの季節は乾燥しやすいので、毛先にしっかり油分を補給してしっとり感を出すために、「2」を使う順番を変えていこうと考えています。
link PPT弾力リキッド3+
KR30(高濃度高分子ケラチン)
linkぺネトレーションPPTクリーム3を併用することにより毛髪に浸透。硬くならずに弾力のある髪に導きます。
お客さまのお財布事情を把握して、コスパの高いヘアケア投資プランを提案
-初山さんがホームケアをお客さまにお勧めする方法について教えてください。
極端なことを言うと、お客さまには、サロンのトリートメントを毎回やることよりも、毎日のホームケアの大切さをお伝えしています。やはり、お客さまの髪が美しい状態をキープできる方が絶対にいいですよね。それと、年間を通して、お客様が髪の毛に対してどのくらい投資できるのかをお伺いしています。その範囲内で、お客さまにとって効率よく、効果の高いケア方法をプロの立場で提案することが、髪質改善プランナーとしての役割でもあると思っています。
「ノンストレスなサロンづくり」
-最後に、初山さんがルルディ バイ アフロディーテの店長として最も大切にしていることを教えてください。
サロンにとってお客さまはもちろん大切ですが、僕が一番大切にしたいのは「スタッフ」です。このサロンは、ベテランのスタッフもいて、年齢層も幅広いし、産休に入るスタッフもいます。全員が個性を持って、ノンストレスでいられるような空気感を作れるようにと常に心がけています。例えば、商材も、あまり複雑で特化しすぎたものは取り扱わず、長くしっかり使えるものを採用することで、産休明けのスタッフが戻ってきても違和感なく使えて、居心地よく復帰できるようにしてあげたい。「髪質改善プランナー」といった肩書も、あえて設定することで、ベテランのスタッフでも気軽に聞きやすい環境を作ることができていると感じています。
「僕は、ゴレンジャーでいうと、赤レンジャーではないんです」
スタッフが言いやすい立ち振る舞いや、距離を感じさせない空気感を作りつつ、一歩引いて客観的に見渡しながら全体を整備し、働きやすい環境づくりをする。僕は、ゴレンジャーでいうなら、どちらかと言うと、ミドレンジャー(緑)なんです。店長はみんなレッドである必要はないし、無理にレッドにならなくてもいいと思うんですよね。長く働いているスタッフが、好きなものを使って、好きなものをお客さまにお勧めして喜んでもらえる、その結果、お客さまのファンが増えていく、ということがサロンにとっては十分な価値。だから、その価値を最大限引き出せる環境づくりをすることが大切だと考えています。
(取材・文 / 鈴木美穂)
luludi by APHRODITE GINZA|初山純一
美容師歴18年。luludi by APHRODITE GINZA店長。アフロディーテグループ全社の「髪質改善プランナー」として、ケア部門をリードし、スタッフへの教育なども精力的に行う。ヘアケアのスペシャリストとして、業界誌、一般誌の撮影・取材の実績多数。
東京都中央区銀座2-4-18 アルボーレ銀座 2F
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