アシスタント時代からヘッドスパの指名を受けて活躍。頭皮と髪質改善の両立を図る「ヘッドスパニスト」

スタイリスト3年目のTAKUMIさんは、アシスタント時代からヘッドスパの指名を受け「ヘッドスパニスト」という肩書きで活躍。自らに重ね合わせるように、ジュニア時代に苦労して頑張っているアイドルグループSixTONESにハマり、お客さまに喜んでもらうことを励みに地道な努力を重ねてきた。美容師歴3年目でありながら独自のポジションを確立して活躍するTAKUMIさんに、ヘッドスパニストになるまでの経緯や、ヘッドスパニストとしてのリンクの魅力、お客さまからの反応についてお話しいただきました。

アシスタント時代からヘッドスパニストとして活躍

–TAKUMIさんがヘッドスパニストになったきっかけを教えてください。

最初のきっかけは、アシスタント時代に先輩から「シャンプーがうまいね」と言われたことです。その後、ヘッドスパが一番上手な先輩の真似をしたり、つぼの場所や、マッサージのテクニックは独学で学び、経験を積んできました。アシスタント時代から、ヘッドスパメニューでお客さまにご指名いただく機会が多く、スタイリスト1年目には正式に「ヘッドスパニスト」という肩書きで活動。疲労回復を専門としたつぼ押しが得意です。ジャン クロード ビギン オリジナルのマッサージオイルを使って、お客さまに思いっきりリラックスしていただけるようなサービスを心がけています。

スタイリスト3年目。トリートメントの数値管理も。

–TAKUMIさんの日々の活動内容を教えてください。

ヘッドスパニストという肩書きとは別に、社内の髪質改善チームのメンバーとして、キャンペーンの企画、トリートメントメニューの数値管理なども行っています。リンクを導入してからは、客単価が3,000円〜4,000円アップし、トリートメント比率もサロン全体で15%アップしました。また、ヘッドスパニストとしても、日々分析しながら新しいチャレンジを続けています。「気持ち良くてつい眠っちゃった」「スッキリした！」というお客さまからの励ましが、ヘッドスパを極めたいというモチベーションにつながっています。

頭皮と同じく髪質の悩みを持っている

-ヘッドスパニストとしてリンクをどのように提案していらっしゃいますか？

ヘッドスパを行うときには必ず、カウンセリングを行います。その中でヒアリングをしていくと、頭皮だけではなく髪質の悩みを持っているお客さまがほとんどなんです。ヘッドスパでは主に、頭皮の環境を改善していき、コリをほぐし、疲労回復などに効果がありますが、同時に髪質も改善できる提案をすることで、お客さまからも喜ばれています。

ヘッドスパ３０分+リンク5ステップのメニューが人気

メニューとしては、ヘッドスパ３０分コースとリンクの5ステップを組み合わせたメニュー（12,000円）が一番人気。頭皮の環境改善、髪質改善の両方を同時に行うことができるものです。特にリンクは、仕上がりの満足度も効果の持続力も高いため、リピートしてくださるお客さまが多いメニューとなっています。

ボリュームで悩みを持つお客さまが多い。

-最近のお客さまの髪の悩みの傾向を教えてください。

圧倒的にボリュームに関するお悩みが多いです。トリートメントでボリュームアップの改善ができると思う方は少ないので、ダメージレスでボリューム改善やハリコシを出せるのは喜ばれます。また、頭皮環境を整えるヘッドスパとの相乗効果も高く、相性の良い組み合わせだと思います。他には、最近だとハイライトを入れるお客さまが、ダメージに悩まれていますね。ここでは、カット、カラー、ヘッドスパ、トリートメントと約3時間のコースで、しっかりメンテナンスされて帰られます。

保湿剤としてリンクの「１」番を使用

-リンクを使った裏技を教えてください。

毛先のカラー剤に、保湿剤としてリンクの「１」番を加えています。手触りも色もちもアップして、さらには、カラーの操作性も良くなるので塗りやすくなるんです。これは、「オプションメニュー」として、通常のカラーメニューにプラス1,000円で提供しています。

酸熱トリートメントの硬さは新製品「0+」で軟化

-リンクの失敗談はありますか？

初めの頃は、酸熱トリートメントが硬くなることがしばしばあり、最後の４番を２番に変えたりしながら調整をしてきました。これから新製品「0+」が追加されることで、これまでの不安は一掃されますね。どんなメニューでも組み合わせることができるのは面白いし、期待しています。

苦手な店販も売れるようになりました

-ホームケアはどのように提案されていますか？

実は、店販を売るのが苦手でした。なかなかお客さまに自信を持ってお勧めすることができなかったのが、リンクに出会ったことで一変。店販比率も上がりました。サロンでは、5ステップにお持ち帰り用のリモートケアをつけたメニューで展開しています。実は、リモートケアを使うことで、お客さまがそのパフォーマンスに驚き、シャンプー、トリートメントにも興味を持っていただいています。また、ドライの前にオイルをつけるので、オイルは自然にお勧めしやすいですね。リモートケアの時と同様に、オイルを使っていただくと、シャンプー、トリートメントを使ってみたい、と仰っていただくことも多くて、結果、ホームケア全体の売り上げにつながっています。

自分の技術でお客さまの頭皮と髪質改善に貢献したい

-ヘッドスパニストとして、美容師として、今後の目標を教えてください。

まだまだ頭皮環境や、髪質に満足していない方はたくさんいらっしゃると思うんです。そういうお客さまに、僕の技術で改善して喜んでいただけるようにすることが目標です。そのためには、丁寧なカウンセリングと、頭皮や髪の状態の見極めが重要です。今は日々の積み重ねを大切にして、知識と経験を積んでいきたいと思っています。
サロンではスタイリスト3年目で若手ですが、先輩、後輩関係なく、サロン全体を盛り上げたい。企画をたくさん提案して、会社全体を盛り上げていきたいです。それと、僕は、店長にたくさん教えてもらい助けてもらいました。具体的に店長になりたい、という目標までには至っていませんが、僕がしてもらったように、これから経験を積みステップアップして、後輩たちに教えることや、伝えることで手を差し伸べられるようになりたいです。

（取材・文 / 鈴木美穂）