群馬初2年連続カミカリスマ受賞サロンの、リンク導入後の変化とは。
KEYMAN PRODUCT代表として、2022年、2023年連続で群馬県初のカミカリスマ受賞サロンに導き、2023年4月からは、現場を離れて会社経営に専念している島崎さん。某有名サロンでの経験を経て地元で独立を果たし、群馬のトレンドサロンとしての地位を確立するまでの経営理念や、経営者としての立場から見たリンクの魅力についてお話を伺いました。
「革新的な作用が欲しかった」
-リンクを導入することになった経緯を教えてください。
3年前ぐらいからリンクを導入しています。当時は、地元の群馬で使っているところがほぼないことにも惹かれましたが、何か革新的な作用があるトリートメントを探していました。リンクは、熱を利用するという点に新しさを感じたことと、お客さまのリピートがずば抜けて多くて、明らかにこれまでのトリートメントと違うことを実感しました。酸熱トリートメントも、前処理、後処理と流れで提案できますし、お客さまからのニーズ、髪質、生活環境などを把握して提案できるので、創作意欲が湧き、スタッフも喜んで使っています。
的確で、無駄がない。実感できる。
-リンクを評価していただいているポイントは何でしょう?
経営者としては、材料の使用量が少なくてもしっかり反応する、そして、実感できることがいいですね。一つ一つの薬剤の成分が分けられているので、適材適所に塗り分けられて無駄がない、狙ったところにしっかり反応する。リンクを使って、アシスタントに塗り分けの指導もできるし、コストに対する意識づけもできます。
もう一つ、実は“香り”も重要だと思っています。リンクは中性的で、甘すぎない。安っぽくない香りなので、メニューをしっかり格上げしてくれる要素の一つです。シャンプー台でお客さまに尋ねられることもよくあるんです。
スタッフ同士のコミュニケーションが増えた
-リンクの導入後の変化について教えてください。
カウンセリングを通じて、お客さまとのコミュニケーションが増えたことはもちろん、スタッフ同士のコミュニケーションも円滑になりました。情報をスタッフが共有できるようになり、アシスタントとスタイリストが上手く連携しています。アシスタントがシャンプー台でお客さまからの質問に答えたり、お勧めしたことから興味を持ってもらい、メニューや店販に繋がることもありますね。
リンクのマイスター講習は、スタイリストだけではなくアシスタントも受けて、全員合格しています。講習会もこれまで6回ほどやっていて、スタッフ全員の毛髪理論の知識の底上げができました。また、講習会も継続的に行ってもらうことで、常に新しい知識を得られる機会を持てるのは、サロンワークへの大きな自信になっていると思います。
あえて裏技は使わない
-リンクの裏技があれば教えてください。
実は、裏技はあえて作らないようにしているんです。リンクから提案してもらうことに忠実にやっていく。お客さまの髪の状態やスタイル、ご希望に合わせて調整していますが、複雑にしないようにしています。これは、薬剤の特徴を把握した上でシンプルにすることで、前回との違いを明確化し、次につなげていくためです。また、スタッフ毎にばらつきがないように統一することにより、お客さまにも安心してトリートメントメニューを受けていただきたいと思っています。
酸熱トリートメント後の反応が圧倒的。
-これまで、もっともお客さまからの反応が良かったメニューは何ですか?
圧倒的に、酸熱の反応が良いです。ストパーではなくて、トリートメントでクセを整えられることが喜ばれます。お客さまは、クセを伸ばしたいけれど、ダメージが気になるんですよね。例えば、間に酸熱を入れて、ストパー→酸熱→ストパーとダメージを減らすようにする方もいらっしゃいます。また、自然なストレートを望まれているお客さまは酸熱だけにして、ナチュラルに落ち着く仕上がりを楽しんでいらっしゃいます。
link ACID まっすぐ LIQUID
・グリオキシル酸
ケラチンと反応し、コルテックス内部に新しい架橋をつくり、ダメージによるうねりやエイジング毛、クセ毛を緩和します。
・ヒートPPT
熱と反応することでケラチンに結合し、毛髪表面を整えます。
・エルカラクトン
CMC、18MEAとして浸透し、熱に反応することでケラチンに結合し、疎水化を促します。
ケアはデザインに欠かせない
-デザインに注力されているサロンさんは、店販をあまり売らないというイメージがありましたが、キーマンさんは店販が伸びていますね。何か施策があるのでしょうか?
リンクを導入してから、自然とホームケアの重要性についてお客さまに伝える機会が増えました。デザインを楽しむためには、ケアは欠かせないものだということが、お客さまにも浸透し始めているように思います。当初は、トリートメントメニューにお持ち帰りの4daysを付けていましたが、今では、ほぼ全員が大きなサイズのものを使ってくださっているので、リモートケアをお持ち帰りされています。リモートケアだけを購入されるお客さまもいらっしゃいます。
施策としては、半年に1度、10%オフセールを行います。1Lサイズをご購入いただくと、大体半年ぐらいでなくなるので、そのタイミングで購入できるようにしています。お客さまもこの機会を喜んでくださいますし、継続してご自宅でもケアしていただけることはスタッフにとっても嬉しいことです。
熱を味方につけるヘアオイル
-1番人気のホームケアについて教えてください。
最近は、ストレートアイロンで仕上げるお客さまが多いので、ヒートリアクションオイルは人気です。これまでのオイルは、仕上げの時だけ、スタイリング剤として使うものがほとんどだったので、“ドライの熱反応によってまとまる”“熱を味方につける”ことがお客さまにとっても初めてで、興味を持つ方も多いですね。トリートメントメニューをやっていなくても、ドライの時にオイルを使って仕上げてみると、そのままメニューや店販につながるケースもあります。
・エルカラクトン
CMCや18MEAとして髪に浸透し、熱と反応しながらケラチンと結合する。髪が疎水化され、褪色や紫外線、静電気を防止します。
・オイルPPT(油溶性PPT)
毛髪と馴染みやすく、乾燥を防ぎながら、なめらかな手触りを持続させます。(ケラチン/コラーゲン/シルク)
・加水分解ウールキューティクルタンパク
キューティクルから抽出されたタンパク質のため、毛髪キューティクルとの親和性が高く、痛んだ髪を補修します。
誰もしていないことを狙っていく
-最後に、島崎さんがキーマンの代表として最も大切にしていることを教えてください。
周りと同じことをするのは、そもそも好きじゃないんです。群馬でサロンを立ち上げようと決めた時、店舗の作り方も、HPも、提案するデザインも、他店との違いを常に意識しています。ただ流行りのものを追いかけているだけでは埋もれてしまう。だから、半歩先をいく、時には、半歩下がることもある。いつも狙いを定めて、経営に落とし込むようにしています。
一昨年、群馬で初めてカミカリスマを受賞しました。そして、去年も受賞することができました。これは一つのステータスとして、今後もチャレンジしていきたいと思っています。そして、今年はカットではなく、カラー部門で獲るために、改めてブリーチに注力していこうと考えています。
ブリーチをはじめ、グラデーションカラー、バレイヤージュなども積極的にやってきて、最近では、ブリーチをしないカラーも提案してきました。今、一周回って考えてみて、ブリーチはやっぱり面白いなと思うんです。ブリーチは遊び心が直結するんですよね。お客さまにもデザインを思いっきり楽しんでもらいたい。そのための土台となるトリートメントをしっかりしつつ、新しいブリーチを提案できればと思っています。
(取材・文 / 鈴木美穂)
島崎 孝 | KEYMAN PRODUCT | 群馬・太田
美容師歴25年。KEYMAN PRODUCT代表。都内の某ヘアサロンで13年勤務し、店長兼トップスタイリストとして、技術講師、スタッフ育成、ブランディングを担当。2012年に独立してKEYMAN PRODUCTを設立。2022年、2023年連続で群馬県初のカミカリスマ受賞サロンに導く。2023年4月からは、現場を離れて会社経営に専念。
群馬県太田市小舞木町343-1
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